子どもと木のおもちゃ

学校法人山崎学園いなほ幼稚園 園長 山崎 和男

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幼児期のおもちゃは社会性、創造力、自発性、想像力などを促し、絵本と同じように大切な役割をもっています。

私は、1980年頃から自分の子どもにおもちゃを作っていましたが、園児たちの感覚が年々低下してきているのを感じ、木のおもちゃで遊びながらその感覚が培われないかと考え、本格的に研究、製作を始めました。

そして、金属を使わない木材の長所を活かした独自の構造を考え、幼少期に育つ、たたく、ひく、回すなどの動きや感覚、力の緻密なコントロールを必要とするおもちゃなど、どこにもないおもちゃを270種類以上製作してきました。また、木のおもちゃは頑丈で、たとえ壊れたとしても一部作り直して長く使えることも特徴です。

また、近年では子どもたちの運動能力が著しく低下してきていることに危機感を覚え、投げる、ひっぱる、登る、跳ぶなど、身体の基礎的な力をつけるための遊具を開発しております。

これからも子どもたちが、遊びながら創造力や情操、全身運動・知的発達を促すようなおもちゃを研究・製作していきたいと考えています。

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